新訳 道は開ける, D.カーネギー

新訳 道は開ける
様々な人達が不安をどう克服してきたか、を大量に例示してくれる本。
もちろん不安の克服という意味でも得る所が沢山あるが、それ以外にも人生についてポジティブに感じさせてくれる考え方が多く、読んでいて色々と勇気づけられる。例えば「あなたは、この世界にただひとりの、新しい人間だ。それは、とても素晴らしいことなのだ。持って生まれたものを、最大限に活かさなくてはいけない。突き詰めてしまえば、人は自分の経験したことしか形にすることができないものだ。あなたにはあなたの歌しか唄えない。あなたの絵しか描けない。あなたは自分の経験と、取り巻く環境と、受け継いで生まれてきたものに作り上げられた存在なのだ。」という一節。
不安の対処という意味では下に挙げる「反応しない練習」に通じる事が多く、洋の東西を問わず突き詰めていくと似たような結論に行き着くことに面白さを感じるが、よく考えればどちらも人間なので当たり前のことなのかもしれない。