師崎のススメ
今朝は自宅から車で1時間くらいの所にある、愛知県は師崎(もろざき)漁港の朝市に買い出しに行ってきました。
自宅から比較的近いということもあって、ちょくちょく美味しいもの探しに行っている港です。
名古屋から知多半島道路を一直線に南下すると着きます。
この港はかなり積極的に朝市を行っていて、なかでも月一回だけ行われる汁物無料配布の時は、人出も多いし普段出店しない店もあります。
今日は丁度そのタイミングだったので行ってきました。
九時半頃に現地に到着。まずは無料配布の汁物を頂きつつ、朝ご飯。
今日の汁物は「ジャコとわかめの味噌汁」かと思って行ってみたら「シャコとわかめの味噌汁」でした（ちなみにおにぎりは別売りです。市場で買いました）。
まぁこんな感じで、ウェブに出てる情報は結構間違ってたりしますが、どのみち美味しいので気にしないことにしてます。
シャコはちっちゃい奴ばっかりだったので、まぁ出汁用なのかなという感じでしたが、新わかめの美味いこと美味い事。新わかめの時期だったってのは全然知らなかったのですが、風味がよくて、柔らかい歯触りは最高でした。
この無料配布は、旬の魚介類のちっちゃい奴を使っているので、だいたい今の旬はどんなものだろう、というのを知るにもいいと思います。
腹ごしらえが済んだら、市場の中をまわります。
要するに漁港の建物の中でやってる朝市なので、中央卸売市場とかそういうのとは比べるべくも無い規模ではあるのですが、そのかわり売っているものの多くは、三河湾・伊勢湾・日間賀島などで採れた地物。
生ものは新鮮ですし、干物などの加工品も多くは手作りなので、スーパーで売っているような物とは一線を画す美味さです。
鮮魚は意外と量は多くなく、１、２店舗で扱っているのみです。その代わり売っている魚はみんなビチビチ言ってるような新鮮なものです。お店の方の機嫌次第では三枚におろしてくれたりもします。本当はおろさない方が鮮度が保てていいらしいですが。
他の生ものとしては、やはり三河湾特産のアサリなどの貝類。通年ある程度置いてあるのですが、アサリは春・秋が特に美味しいようです。
アサリは皆さんご存知の品なので、レシピはいろいろあさって見て下さい。個人的におすすめなのは酒蒸しです。
他に、大アサリという、その名の通り巨大な二枚貝も売っていますが、これは正式にはうちむらさき貝というやつです。吸い物とか酒蒸しでも美味しいのですが、若干身が固い傾向があるので、焼くのがおすすめです。
白ミル貝も置いてあるときは買ってみるといいです。この市場では非常にお値打ちに手に入り、水管は刺身やしゃぶしゃぶに、肝はスープにと、皮と殻以外は全部美味しく頂ける貝です。オススメ。
加工品でオススメなのは、干物・しらす・ゆでタコです。
干物は本当にいろいろな種類のものがあり、思いつく物だけでもアジ、イワシ丸干しなどのオーソドックスな物からイカ・タコの一夜干し、さらには穴子やミル貝の干物といった変わり種までいろいろあります。
一網いくらという売り方の物がやはり値段的には一番お得ですが、食べきれない可能性があります。
遠くから来ている方には真空パックになっているものもあります。この手の物は売り場で炭火で焼いている試食をいただいて、気に入った物を買うのがいいと思います。
一つ注意点としては、試食で食べるときの干物には、プロの焼き手補正、雰囲気補正、炭火補正などいろいろな補正が味にかかっていることを忘れずに。
しらすについては特産なため、スーパーで売っている物の倍くらいのパッケージで売っています。釜揚げやかちりなどいろいろあるので、好みに合わせて選んで下さい。個人的には一夜干しくらいの乾燥状態のが一番味と質感のバランスがいい気がします。塩気の強弱はお店の方と確認してください。
ゆでタコは複数の店で売っていますが、サイズから味付け、値段もバラバラですので、いくつかトライしてみるしかないですね。タコはこの港の向かい側、日間賀島という所の特産だそうです。エサになるアサリとかが美味いので、タコが美味くなるのも納得です。
他には、漁港の朝市なのに野菜や果物も売っていて、これも結構お値打ちな品が多くでてます。これらについては必ずしも地物とは限らないようです。うちはここのついでに近所の農協の直売所ものぞくようにしてます。
それでは今日の戦利品を。
特大アジの干物、生の新わかめ、ゆでタコ、大量の巨大野菜です。
全部合わせても3000円はいかないくらいでしたね。お買い得で、スーパーでは手に入らないような物も買えて、しかも美味い。オススメです。
海無し県出身なので、こういう港町にいくと年甲斐も無くテンションが上がってしまいます。師崎漁港は今住んでいる所からアクセスが良いのでよく行ってますが、他にもこんな漁港、こんな朝市があるよ！といった情報があったら是非教えて下さい。
